友人と飲み屋で仕事の話になると、
「WEBライターって将来性どうなの?AIとかあるじゃん?」
と、かなりの高確率で聞かれます…。
そのたびに「WEBライターは実は将来性抜群で、かなり良い仕事よ」と説明します。
僕の考えを伝えていくうちに、最後には「俺もWEBライターやろうかな」くらいまで考え方を変えてくれる人もいます。笑
というわけで今日は、
- WEBライターの将来性
- WEBライターの仕事がなくなる可能性は低い
- AIに仕事を奪われるという被害妄想について
というお話です。
WEBライターを褒めまくる記事ではないので、ぜひ最後まで楽しんで読んでいただければと思います。
WEBライターの将来性とは
最初は、そもそもWEBライターの将来性って何なの?という簡単なお話からさせていただきます。
WEBライターは、企業やメディアから「こんな記事を書いてください」と依頼を受けて、記事を書いて報酬をいただくお仕事です。
つまり、WEBライターの将来性とは、企業やメディアから「記事を書いてください」という依頼が今後もあるかどうか、ですよね?
問題は、
- ①そもそも依頼がなくなるのか(減るのか)
- ②依頼はあるけどAIに仕事を奪われるのか
のどちらかだと思います。
今日の結論としては、
- ①依頼はなくならないし、増える
- ②AIに仕事は奪われない
ということなんですが、その理由について、詳しく解説していきますね。
記事の依頼が今後増える理由
では、どうして今後WEBライターに対する記事の依頼は増えていくのか?その理由についてお話していきます。
インターネットの重要度が増している
「総務省 平成30年度 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書」の調査によると、全年代でインターネットの利用率は年々増加しています。
情報源としての重要度についても調査がされていて、全年代の数値がこちら。
- テレビ:88.3%
- インターネット:77.5%
- 新聞:59.5%
- 雑誌:18.8%
今はテレビが一番重要視されているようですが、今のおじいちゃんおばあちゃんはインターネット世代ではないので、仕方ないですね。
その人たちがいなくなって、これから生まれてくる子供たちはみんなインターネット世代の人なので、今後この割合は一変するでしょうね。
実際にこの調査では、20代と30代ではインターネットの重要度がテレビを上回っています。
将来的に、全年代でインターネットが1位になるのは誰の目にも明らかです。
情報の発信はインターネットが主流になる
誰かが何かの情報を発信したいと考えたとき、今後は間違いなくインターネットが主流になります。
その理由としては、
- インターネットの情報がもっとも重要視される
- インターネットの利用者がもっとも多くなる
- 情報量やスピードが圧倒的
というようなことが挙げられます。
とはいえ、わざわざ調査データを持ってこなくても、そんなことは誰でもわかりきっていることですよね。
テレビや新聞とインターネットを比較するなんて、今さらすぎる感じすらあります。
というわけで、それぞれのメリットやデメリットはご想像にお任せします。
WEBライターより新聞社とかで働く人の将来性を心配したほうが良いんじゃない?と個人的には思っていますが、そのあたりのお話は今日はやめておきましょう(^_^;)
WEBライターの仕事は増える
インターネットでの情報発信の重要性が増し、さらに今後はその質も数も圧倒的に増加していくことが予想されます。
問題は「誰が」インターネットに情報を載せるか、ということです。
- 情報発信したい企業やメディアが、自社の社員に記事を書かせる
- WEBライターに外注して記事を書いてもらう
さて、この部分は今後変化するでしょうか?
インターネットによる情報発信の重要性が増すことで、全体的な記事量は増えるのは間違いありません。
でも誰が書くかという割合に関しては、今と将来ではほとんど変化はないはずです。
自社で記事を書くこともありますし、アフィリエイターやブロガーは今と同じように自分で書いたり外注したりするでしょう。
自社では費用対効果的に記事を書いている余裕がないということであれば、WEBライターに仕事は回ってきます。
ここまでめんどくさい数字を出したり、複雑なお話をしてきましたが、超簡単にまとめると、
「インターネットが普及すればするほど、WEBライターの仕事は増える」
ということです。
インターネットが今後将来的に普及してくるのは小学生でも知っていますよね。そんなお話でした。
WEBライターの仕事は将来的に半分なくなる
ここまでは誰でも少し考えればわかる簡単な「前提」のお話です。
さて、ここからはちょっと深堀りしてWEBライターの将来性を語ります。
WEBライターの仕事は増えると言いながら「半分なくなる」ってどういうこと?と思いますよね。
僕も思います。笑
では、詳しく見ていきましょう。
WEBライターの仕事は2つに分けられる
少し強引かもしれませんが、WEBライターの仕事は、以下の2つに分けることができます。
- SEOを意識した質の高い記事を書くこと
- とにかく文字数を稼ぐだけの記事を書くこと
SEOとは、Google検索で上位表示させるための対策のことです。
今インターネットはGoogleに支配されていますので、WEBライターとSEOは切っても切れない関係にあります。
とにかくたくさん書けば上位表示される、という時代も過去にはありました。
でも今はGoogleシステムの精度(アルゴリズムの質)がどんどん高まり、読者が読みたいと思うような記事じゃないと上位表示されなくなったのです。
今まで需要があった「文字数や記事数を稼ぐための記事」はなくなり、今後は「SEOを意識した質の高い記事」の需要が高まるということです。
「半分なくなる」と言ったのはそういうことで、誰でも書けるような記事の依頼は今後さらに減るはずです。
WEBライターの将来性は問題ない
「じゃあWEBライターの将来性はやばいんじゃないの?」
と思うかもしれませんが、それは間違った考え方です。
どにかく誰でもできる仕事の需要が減り、質の高い記事を書く仕事の需要が増えます。
質の高い記事を書くには、記事を書く仕事をしている人に書いてもらうことが一番ですよね。
そして、質の高い記事が書けるのが「WEBライター」という職業です。
今後はWEBライターに求められる記事の質が高くなる分、WEBライターという仕事の専門性が高くなり、将来性は安定するということです。
むしろ自社で記事を書こうとしても読者に相手にされず、SEOを知っている専門家(WEBライター)に依頼しなければ読んでもらえないという時代も、もしかしたら来るかもしれません…
「手に職を持てば安心」と言われることもありますが、WEBライターという仕事が、まさに「手に職」になろうとしているわけです。
WEBライターの仕事はAIに奪われないか?
これには賛否両論ありますが、僕は最終的にAIに奪われると思っています。
ただし、最終的にというのは、僕の予想では2100年以降だと思っています。それまではたぶん、WEBライターという職業は安泰です。
AIについて勘違いしている人もたくさんいるので、そのあたりについてもお話しておきますね。
本物のAIは存在しない
今さまざまな分野でAI(人工知能)という言葉が使われていますが、実は現時点で人間と同じ思考ができる本物の人工知能は存在しません。
これは多くの人が勘違いをしていることですね。
「特化型人工知能」という分野では、たとえば「将棋」に特化したPONANZAだったり、「感情」に特化したペッパーくんだったりが有名です。
これらは「自分で思考している」というよりも、機械学習やプログラミングやディープラーニングの要素が非常に強いです。
PONANZAであれば、膨大な量のプロ棋士の寄附を読み込ませ、パターンごとに形勢を判断しています。
これが人間とAIの根本的な違いです。
つまり、人間は1を知って10も100も想像できますが、AIは10や100を知ってやっと1つの結論を導き出せるということです。
本物のAIが誕生する可能性もある
それに対し、与えられた情報を元にいろいろな思考をめぐらせ、自分で判断できるのが「汎用型人工知能」です。
汎用型人工知能がいわゆる本物のAIのことで、これは膨大な量のエネルギーや計算領域、計算速度などの問題点が多すぎて、現在の科学では不可能とされています。
未来学者のレイ・カーツワイル氏によると、本物のAIが誕生するのは指数関数的に2045年以降らしいですね。
この誕生は「シンギュラリティ」と呼ばれていて、人間を超える知能を持つAIが誕生することで、さらにそのAIが高性能なAIを生み出し、爆発的な特異点になるという考え方です。
なんかSF映画みたいで、ちょっとワクワクしますよね。
今の技術的な問題を考えれば、シンギュラリティは来ないという考えの学者もたくさんいるようです。
もしシンギュラリティが来て、汎用型人口知能、つまり本物のAIが誕生すれば、WEBライターの将来性とか言ってる場合じゃなくなります。
今の仕事のほとんどがAIに奪われる可能性すらあります。
- 人が働かなくても幸せに暮らせる世界が来るのか
- 世界に人間は不要と判断されて淘汰されていくのか
それはそのときになってみないとわかりませんが、そもそもWEBライターという仕事がAIに奪われるという議論が本当にちっぽけなことだということがわかるかと思います。
機械学習やプログラミングにWEBライターの仕事が奪われる?
じゃあAIの話はおいといて、機械学習やプログラムによってWEBライターの仕事が奪われるんじゃないの?という人もいるかもしれません。
結論から言うと、これもおそらく問題はありません。
「Googleのガイドライン」でも書かれていますし、Googleの開発者が昔から一貫して言っているのは、「ユーザーファースト」という考え方です。
検索で上位に表示されるのは、人が読みたくなる記事や、読んでいて面白い記事、情報を得てためになる記事です。
読者のためになる記事であれば、筆者が機械でも人でも、Googleにとっては問題ではありません。
とにかく重要なのは、読者にとって有益な情報を提供した記事が上位表示されるということです。
問題は「機械が読者にとって有益な情報を提供できる記事を書けるかどうか」ですよね。
これはもうほぼ結論が出ていて、機械学習やディープラーニングはどこまで行っても人を超えることができないんです。
機械学習やディープラーニングは、100のデータを取り入れて1を生み出すものです。
じゃあその100はどこから来るの?ということですが、これは人が書いた文章を集めて分析していくんですよね。
もし人を超えた機械が誕生したとすれば、それはAI(人工知能)です。でもそれは早くても2045年のことだし、もしかしたらそんな世界こないかもしれない。
もしそんな世界が来たら、WEBライターの問題だけではなく、世界が一変する。
ということです。
人間にしか書けない記事がある
極端な話になりますが、東京に美味しいラーメン屋さんがオープンしたとしましょう。
でも、残念ながらそのラーメンを機械は食べることができません。
誰かがラーメンを食べて口コミや記事を書いて、その情報を学習することでやっと機械は記事を書くことができるのです。
人はワインの匂いからさまざまなことを想像して記事を書くことができますが、機械にはまだまだ難しいでしょう。
ダイエットで痩せたいと思ってその方法を検索した人が読みたいのは、機械的なダイエットのやり方や正論ではないんです。
ダイエットのツラさって人によって違うし、その人はどう考えてどう行動したのか、を読みたいものなんです。
脇の脱毛をして、どうなった?家族になんて言われた?恋人の反応は?そういうことを知るために検索をした人が求めているのは、間違いなく人が書いた記事です。
読者が読みたい記事が上位表示されるので、ジャンルにもよりますが、SEOの分野で機械が人を超えるのはなかなか難しいのではないでしょうか。
もしも機械が、世界中から集めたデータによって読者に有益な情報を提供する記事が書けるようになったとしましょう。
それでも僕なら、特定の人が体験して生きた感情が詰まった記事を読みたいと思います。
一般的なデータや正しい情報ではなく、その人がどう思ったかを知りたいんです。
それは機械には絶対に真似できないことです。
WEBライターの仕事が奪われるのは最後
機械学習やディープラーニング、さらには高等プログラムの技術は、今まさに着実に発展してきています。
特にWEBの発展はめざましく、ニュースにもよく取り上げられているので、「WEBライターの仕事が奪われる」という不安につながっているのだと思います。
でも良く考えてください。
人間の最大の武器は、脳(考える力)です。
頭を使う仕事が機械に奪われるのは、最後の最後なんです。
じゃあどんな仕事が機械に奪われるのかと言うと、モノづくりの分野ですよね。肉体労働とか、そういう仕事です。
家を作る仕事、車を作る仕事、道具を作る仕事。いろいろあります。
自動化装置の導入で人件費が削除され、すでに仕事を奪われた人もいるかもしれません。
モノを作る仕事の次は、モノを売る仕事が奪われます。
すでに現在、自動販売機でいろんなモノが売られています。
インターネットで何でも買える時代が来ています。
安全な取引ができるブロックチェーンも利用され始めています。
仮想通貨イーサリアムが持つ「スマートコントラクト」を使えば、仲介人を必要とせず、安全に契約を締結し、自動的に取引を実行してくれます
まとめ
モノを売る仕事の次は、もしかしたらそれらを管理する仕事や、何かを表現する仕事が奪われるのかもしれません。
そのうちWEBライターの仕事も奪われるかもしれません。でもそれは、数十年、数百年先の話なのではないでしょうか。
だからこそ、AIに仕事を奪われづらい仕事として、WEBライターを選ぶ価値はあると僕は考えています。
余談ですが、僕はいつも信号機を早くAIにしてくれって思います。
混雑している道路に、誰も渡らない青信号。
それらの状況を判断して、青と赤を切り替えてくれたら、日本の交通状況は大きく改善されるはずです。
もちろん、片側が青のときは赤、赤のときは青、という最低限のプログラムさえ組んでおけば、AIによって事故が増える心配もないので、導入は簡単なはずです。
まぁ、日本に信号機がいくつあると思ってるんやって話になるので、予算的な問題からして、僕が生きている間は無理そうです(^_^;)
混雑がひどい交差点への導入だけでも実現しないかなー。